第2章 『没頭』 第40話

警官「このバイクは君のか?」

テル「いや、連れのやつです」

警官「ふ〜ん。取りあえず免許証見せてくれるか?」


こいつ、完全に疑ってやがる…。


テル「免許くらい見せたるけど、とりあえず疑ってるやろ?」

警官「信じたいのは山々やけど、状況が状況だけに疑わなしゃあないやろ」

テル「ほんまポリって好きになれへんわぁ。はい免許」

警官「ちょっと車両に盗難届けとか出てないか確認するからな」

テル「嫌って言ってもするんやから早くして」


その間にヤスに電話をしておこうか…。
いや、またくだらないネタにされるのがオチだしやめとこう(笑)



テル「とりあえず持ち主はこの道路沿いにある公園付近におるよ」


聞いているのか聞いていないのか、警官は無線のやりとりを続けている。

ここで一つ、嫌な予感がした。



「大樹のバイクって聞いてるけど、実は盗難車とかやったら俺が捕まる!?」


何も不安要素が無いはずなのに、ちゃんと入手経緯を知らないバイクに乗るという事がこんなに色々と疑わしいとは思ってもいなかった。

確かに大樹は昔からの友人だが、数年振りに再会した事に加えて会っていない期間にどのような生き方をしてきたのかも知らない。

少し顔が引きつった状態になってきた所で、警官の調査が終わったようだ。



警官「え〜っとねぇ…」


あれ???


悪い予感が的中!?


第2章 『没頭』 第39話

蹴っても蹴ってもエンジンが始動しない。


テル「ちゃんとキーはオンになってるし、何があかんのやろ?」


慣れないバイクでしかも普段乗っている原チャよりもシート高が高い。
エンストした場所はもちろん坂の途中なので、足を付いて停止しているだけでかなり辛くなってきた。



テル「頼むからエンジンかかってくれよ〜」


ムキになりながらキックを蹴り続けるが、一向にエンジンが始動しない。
ついには汗が流れ、地面に下ろしている左足が吊りそうになってきた。



テル「取りあえずエンジン掛けずに、このまま坂を下って戻るか…」


体力的に限界を感じ、残る力を振り絞って坂の途中でバイクを押してUターン。
すでに足はフラフラである。

ようやくバイクにまたがり、坂を下っていく。



テル「あ〜、めっちゃ楽やぁ…」


単純に自転車のように坂を下っているだけなのだが、さっきまでの格闘と比べると極楽に浸っているような感覚だ。

ひと時の極楽も終わりに近づき、坂を下ってきた勢いで信号を曲がろうとしたその時だった。



「そこのバイク、ちょっと止まって!」


テル「!?」


何という偶然か、ちょうど坂を下りきった交差点にパッツンが止まっている。
別に悪い事をしているわけでは無いし、持ち主もそこそこ近くにいる。



警官「このバイクは君のか?」

テル「いや、連れのやつです」

警官「ふ〜ん。取りあえず免許証見せてくれるか?」


こいつ、完全に疑ってやがる…。

第2章 『没頭』 第38話

テル「おお!本間に2速になってる〜♪ ( ̄∇ ̄+) 」


小学生の頃に乗り回していた自転車の変速を思い出した。
要は1速というのが軽いギアで、2速3速と上げていくのが重いギアという感じなのだろう。


さっきヤスが6速で坂を登ってみろと言っていたが、要は重いギアで登れないという意味なのだろう。

でもやってみないと分からない!


テル「えっと今は確か5速やから、このまま坂に行ってみるか」


ギアを落とさずブレーキをして交差点を右に曲がり、そのままアクセルを開ける。


テル「あれ、アクセル開けてるのにスピードが落ちていくやん…」


自転車の場合は気合いで力を入れれば何とか登れた記憶があるが、バイクの場合はエンジンの力が決まっているだけあって「気合い」なんて物は無いようだ…。


テル「あかんあかん、ギアを落とさなエンストしてまうわ(汗)」


慌ててギアを落とそうとするが、まだ不慣れな状態で焦っているためにうまくギアが下がらない。そうこうしている内に、速度はどんどん落ちていく。


テル「あかん、止まる!」


ゴトゴトゴトッ。


力なくエンジンが停止した。


テル「やっぱあかんのかぁ(悔)ヤスの言うとおりってのはムカつくなぁ」


とりあえずエンジンを再始動するため、キックを蹴る。


テル「あれ?全然かからへんやん…」


蹴っても蹴ってもエンジンが始動しない。


テル「ちゃんとキーはオンになってるし、何があかんのやろ?」

第2章 『没頭』 第37話

ヤス「変速はアクセル戻してクラッチ握ってギヤ上げてクラッチ離す!」

テル「何て何て???一気に言っても混乱するやんけ」

大樹「ほな一回エンジン止めた状態で練習しよか」



さすが大樹は物分りがいい。


大樹「じゃあ俺が見本みせるから覚えてや」

テル「あいよっ」



そして大樹がバイクにまたがり説明をはじめた。


大樹「半クラで発進までは大丈夫やんな。で、2速にするにはまずアクセルを戻す」

テル「そこまでは何となく分かった」

大樹「次にクラッチを握って、つま先でペダルを上に上げる」

テル「ほうほう」

大樹「またクラッチをつないでアクセルを開けるって事や」

テル「アクセル戻してクラッチ握ってペダルをグイッと上げてクラッチつなぐ…」

大樹「そうそう。ギヤを下げるのも基本は同じで、ペダルを下に踏み込むだけや」

テル「おうおう。でもギヤを下げるのって何で必要なん?」

ヤス「じゃあお前は坂を6速で登ってみろ」

テル「無理なん???」

大樹「無理やと思うわ(笑)」

ヤス「一回やってみたらええやん。シフト下げる必要性が嫌でも分かるわ」

テル「じゃあ練習兼ねて行って来るわぃ」



なんでもスパルタな教え方をするヤスではあったが、こういう教え方をしてくれたからこそすぐにバイクの運転が上達したんだろうと今になって思う。


テル「じゃあちょっくら坂登って来ます」

大樹「こけたらあかんで〜」

ヤス「こけたら弁償やで」

テル「こけたら弁償くらいするわい!!!」



まずは半クラで発進…これはもう覚えた!

テル「ええっと、アクセル戻してクラッチ握ってペダル上げて…」


ガチャッ


テル「おお!なんかギヤが変わった感じするやん♪」


恐る恐るクラッチをつないでアクセルを開ける。


テル「おお!本間に2速になってる〜♪ ( ̄∇ ̄+) 」

第2章 『没頭』 第36話

テル「おっ!おっ!!!」

大樹「そうそう、それでええねん」



ついに走り始めたのだが、すぐに異変に気が付いた。


テル「あれ?どうやってギヤチェンジするんや???」


取りあえずアクセルを戻して止まろうとするが、エンジンがガタガタと大きな振動を立てて車体が揺れる。
それと同期して手元も揺れてしまい、自然とアクセルを開閉してしまう…。


ウインウインウイン!!!


ヤス「はっはっは!お前は何を遊んでんねん ヾ(@>▽<@)ノガハハ」

テル「違うねん!どうやってギヤチェンジするか分からん!!!」



と言っている間にバイクはどんどん進んでいくので、ヤスや大樹との距離がどんどん離れて会話ができなくなる。

止まろうとしてもバイクがガタガタするし、かといってこのままアクセルを開けてもエンジンばかりうなって全然速度が出ない。

興奮した気持ちを少し落ち着かせて、少し冷静に考えてみた。


「クラッチを握ってる時は全然前に進まなかったという事は、今握れば…」


何となくいけそうな気がして、思い切ってクラッチを握ってみた。
するとエンジンはアイドリング状態まで回転が落ち、ギクシャクする事なくバイクが失速していったのだ。


テル「止まれた!!!」


振り返ってみると、ヤスと大樹がこっちを見ずに二人でしゃべっている。
完全に放置プレイではないか(怒)

先ほどの感覚を思い出しながら、Uターンをするために再度半クラで発進!


テル「おっ♪なんか普通に発進できるやんか〜」


相変わらず1速だけだが、何とかヤスと大樹がいる場所までたどり着いた。


ヤス「誰が1速だけで走ってんねん。スクーターとちゃうぞ(笑)」

テル「しゃあないやんか、どうやってギヤ上げるんか聞いてへんもん」

ヤス「あれ?言ってなかったっけ (≧▽≦;)」

大樹「そら分からんやろ」

テル「止まり方も分からんかったっちゅうねん」

ヤス「変速はアクセル戻してクラッチ握ってギヤ上げてクラッチ離す!」

テル「何て何て???一気に言っても混乱するやんけ」

大樹「ほな一回エンジン止めた状態で練習しよか」



さすが大樹は物分りがいい。

第2章 『没頭』 第35話

半クラのイメージが全くできなかったが、取りあえず言われるがままゆっくりとレバーを離していった。


プスン…。


テル「あれ?」

ヤス「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ 下手やなぁ…」

テル「何でエンストするん?」

ヤス「ちゃんとクラッチがつながる所を感じてないからや」

テル「う〜ん…。なんかイメージが掴めへんわぁ」

大樹「とりあえずもっかいやってみ」

テル「おお」



クラッチを握りながらキックを踏み、少しアクセルを開けながらエンジンを始動。
この手順は何となく分かった。


ヤス「プスン!」

テル「まだやっちゅうねん」

ヤス「ヾ(@>▽<@)ノ ぶぁっはははっははは♪」

テル「本間にうっとうしいの〜」

ヤス「あかん腹痛い (*≧m≦*)」

テル「もうええっちゅうねん」



完全に頭に血が上ったが、ここは一つ冷静にやってみよう。
半クラという位だから、きっとクラッチレバーを半分離した位で何か変化が
あるはずだ。


アクセルを少し開けながらレバーを半分くらいまで離して…。


テル「おっ!動き出した!!!」


プスン…。


ヤス「ヾ(≧∇≦ ) はっはっはっは!!!」

大樹「動きだしてからクラッチを離すのが早いねん」

テル「動いたから離してもた」

大樹「動きだしても半クラのままでキープして、ちゃんと走ってから離してみ」

テル「おお。なるほどな」

ヤス「でっきるっかな〜♪」

テル「お前は俺の邪魔したいだけやろ…」



動き出しても半クラをキープして、ちゃんと走り出してからレバーを離す…。


テル「おっ!おっ!!!」

大樹「そうそう、それでええねん」



ついに走り始めたのだが、すぐに異変に気が付いた。


テル「あれ?どうやってギヤチェンジするんや???」

第2章 『没頭』 第34話

ビ〜ン!!!


遠くの方から軽い2ストの音が聞こえてくる。
きっと大機のNS1だろう。


ヤス「あの音は大樹やな」

テル「やっぱ同じ原チャでも全然音の種類が違うなぁ」

ヤス「NSR50とかもこんな音やけど、やっぱめっちゃ速いで!」

テル「そうなん!?でもさすがに100kmまでは行かへんやろ?」

ヤス「甘いな。リミッターカットするだけで90kmは出るで」

テル「リミッター切るだけでそんなに出るん w( ̄▽ ̄;)w」



色々とお金をかけていじっているテルの原チャでさえ、まだ80kmほどしか出ない事を考えれば、1万円少々で90kmまで出てしまうという事実は衝撃だった。


テル「大樹のやつはリミッター切ってあるん?」

ヤス「切ってあるはずやで。前に乗った時も90kmは出たしなぁ」

テル「うわぁリアルに速いなぁ…」



当時のテルにとって90kmというのは未達の領域であった。
今からそのようなバイクに乗るのか?というワクワクと、まだクラッチ操作ができない不安とで気持ちがドギマギしていた。


ビ〜〜〜ン!!!


大樹「おう」

ヤス「おっそいわぁ〜」

大樹「だから寝起きやっちゅうねん(怒)」

テル「おお大樹!めっちゃ久しぶりやん♪」

大樹「本間久しぶりやのぉ。まさかこんな所で再会するとは思ってなかったわ(笑)」

テル「っていうか本間にでかなったなぁ…。ちょっと身長分けて欲しいわ」

大樹「じゃあ5cmだけやで」

テル「充分でございます」



久しぶりの再会という事もあり、くだらない会話が少しの間続いた。
そしてついにクラッチ練習が始まる。


ヤス「半クラって分かるか?」

テル「何それ?」

ヤス「こうやっていきなりクラッチを離すとエンストすんねん」



と言いながら、ヤスがクラッチレバーを一気に離した途端エンストした。


テル「うおっ!なんじゃそれ!?」

ヤス「だから少しずつクラッチをつなぐために半クラを使うわけよ」



ヤスがゆっくりとクラッチレバーを操作し、見事に発進する様子を披露した。


ヤス「とりあえずやってみな分からんから乗ってみる事やな」

テル「分かった。ゆっくり離したらいいんやな」



全くイメージが付かなかったが、取りあえず言われるがままゆっくりとレバーを離していった。


プスン…。


テル「あれ?」

ヤス「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ 下手やなぁ…」

第2章 『没頭』 第33話

ヤス「とりあえずもうちょっと待ってから三宮方面に戻るか」

テル「本間に大丈夫かぁ?」



先ほどの警官とのやりとりで少し緊張がほぐれてしまっていたのだが、三宮という言葉でふと我に返ったようにあの恐怖が蘇ってきた。


ヤス「もう大丈夫やと思うで〜。でも車多いから色々面倒やけどなぁ」

テル「どう考えても車多いよなぁ」


週末にはマサヤ君の追悼暴走が控えており、ここで何かトラブルを起こしてしまうわけにはいかない事をヤスは分かっていた。しかも単車は後輩の物とはいえ借り物である。

これからどうするつもりよ?とでも言いたそうにHAWK2がこちらを向いている。


テル「でも単車ってほんま気持ちええなぁ!原チャとはえらい違いや」

ヤス「原チャと比べたらあかんわ(笑)テルも運転したらええのに」

テル「いやぁ、クラッチとか全然分からんからパスやわ」

ヤス「そうや!今から大樹呼んでクラッチの練習するか!?」

テル「今からやんの?」



以前にも説明したが、大樹とはテルと同じ幼稚園〜小学校に行った幼馴染である。
今はNS1というクラッチ付きの原チャに乗っており、クラッチ練習にピッタリな条件だ。


テル「今から呼んでも面倒臭いからこーへん(来ない)やろ!?」

ヤス「とりあえず電話してみな分からんやろ」


…。


ヤス「大樹かぁ?今何してんの?」

大樹「寝とった」

ヤス「また寝とんかい。いま宮本の神社にテルとおるからNS1で来てや」

大樹「テルってあのテルかいな。また久しぶりな名前やなぁ」

ヤス「ええから来いって」

大樹「お前ほんまに面倒臭いわ〜」

ヤス「はよ来いや」

大樹「本間に寝起きやからちょっと待ってくれや。すぐ行くから」

ヤス「おお」


テル「来るん?」

ヤス「来るって(笑)お前らめっちゃ久しぶりやろ?」

テル「小学校卒業以来やな」

ヤス「あいつめっちゃ背がでかなってるで」

テル「嘘やん!?俺とそんなに変わらんかったのに???」

ヤス「多分180くらいあるんちゃうか」

テル「( ̄▽ ̄;)!!ガーン 俺なんかまだ150ちょっとやのに…」



それはそうと、今からはじまるクラッチの練習が楽しみで仕方がない。
現時点では全くイメージができないが、みんなが運転できているのだから
俺にもできるだろうと簡単に考えていた。

実際はかなり四苦八苦する事になるのだが…。

第2章 『没頭』 第32話

「おいお前ら!こんな所で何しとんじゃ」


( ̄△ ̄;)エッ・・?


さっきのベンツに乗ってた人!?と一瞬頭が白くなったが、振り返ってその心配は無くなった。近所の交番の警官だ。


近くには明らかに暴走族と想像できる単車と無免許だろうと推測できる少年二人。
職務質問されてもおかしくない状況なのは言うまでもなかった。


ヤス「恋愛相談室や」

警官「こんなところでか?」

テル「しゃ〜ないやん、俺ら金ないもん」



とっさに出てきた言葉だが、なかなか息が合った返しだなぁと自分で思ったりもした。


ヤス「ちゃうねん、お回りさん聞いてや!こいつな、振られて本気で凹んでんねん」

テル「うるさいわ!」

ヤス「ちょっと振られたくらいで凹むなんかだっさいやろ!」

警官「ださいかどうかは分からんけど、わしが聞きたいのはそんな事じゃない」

テル「かわいかったかって?めっちゃかわいいっちゅうねん…」

警官「だから違うって…」

ヤス「人生の先輩として何かアドバイスしたってや〜」

警官「お前ら人の話し聞けよ…。取りあえず恋愛の話しは置いといてやなぁ」

テル「なんで置いとくねん(怒)」

警官「だから、俺が聞きたいのはその単車は誰のやって事」

ヤス「俺らが来たときから置いてあったから知らんで〜。なぁ!」

テル「おお。でもたまにこの単車見かけるよなぁ」

ヤス「よくこの公園に来るけど、たまに見かけるで」

警官「そうか…。取りあえず早く家に帰れよ」

テル「で、恋愛のアドバイスは?」

警官「もっといい女はいくらでもおる!」

ヤス「おお!めっちゃええ事いうやん(笑)」

警官「ええから早く帰れよ」



警官が立ち去ってすぐ、二人で爆笑した。
とっさのコンビネーションが炸裂し、見事に誤魔化せたのがあまりにも
おかしく、また真面目にアドバイスした警官の表情が何度も頭の中で思い
だされておかしくて仕方がなかった。

第2章 『没頭』 第31話

あっという間に黒ベンツが単車の1メートルほど後ろにピッタリとくっついた。

狩り「こらクソガキ止まらんかいボケが〜!!!」


ヘッドライトはハイビーム、後ろを振り返ると目の前にスーツ姿の怖そうな人が運転しているのが見える。かなり近い!

どうやら助手席にも後部座席にもそれっぽい黒ずくめの人がいるようで、もしも捕まったらとんでもない事になるのは容易に想像できる。


テル「めっちゃ人乗ってんで!?」

ヤス「おおやばいな。とりあえず撒き道に入るから落ちるなよ」



三宮はヤスにとって庭のような場所であり、細い入り組んだ道も全て把握している。
そういう面ではこれ以上心強いやつはいないだろう。

それにしても警察に追いかけられるのとは全く違うこの感覚は、背筋が凍るような恐怖があって体中から変な汗が出てくるのが分かる。
暴走族にとって警察以外にも天敵がいたとは全く知らなかった。


どんどんと繁華街から離れ、信号無視を繰り返しながら細い路地へと入っていく。
小回りがきく単車とは違い、ベンツは徐々に離れていく。


ヤス「ここに入ったらもうこっちのもんやで」


完璧ともいえる撒き方は拍手を送りたくなったが、もちろん心境はそれどころではない。


ヤス「そろそろ公園でも入って時間つぶすか…」

テル「そうやなぁ、ちょっと身を潜めるのがよさそうやな」

ヤス「じゃあ宮本の神社に行くか」



公園に着いて単車から降りると、ひざに力が入っていない。
全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。


テル「ベンツに追いかけられたらかなりビビルなぁ…」

ヤス「特に普通のチンピラとかじゃなくて本物やからな(笑)」

テル「あんなん捕まったら終わりやな」

ヤス「ドラム缶にコンクリート詰めされて海にポイってか(爆)」

テル「あほか、全然笑えへんし」

ヤス「さすがにそこまでは無いやろうけど、まともに帰してはくれへんわな」



「おいお前ら!こんな所で何しとんじゃ」


( ̄△ ̄;)エッ・・?


さっきのベンツに乗ってた人!?と一瞬頭が白くなったが、振り返ってその心配は無くなった。近所の交番の警官だ。


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