第2章 『没頭』 第45話

 シフトの交代時間は17時。
そして今は16時半なのでもうすぐ真美ちゃんが来るだろう。


「いらっしゃいませ〜」


心ここにあらずといった面持ちで時間が過ぎるのを待ちに待った。


 


30分が長い…。


 


ふと外に目をやると



「来たっ!!!」



真美ちゃんがついに来た。



真美「おはようございま〜す」


テル「おっす」



取り合えず店に客はほとんどいないから、今のうちに話しをするために控え室へと足早に向かった。



真美「あれ!?どうしたん???」


テル「いや、今日の夜って空いてないかな〜って思って」


真美「ちょうどいいわ、私もちょっと話しがあったからさぁ」


テル「あっそうなん!?じゃあ10時くらいに迎えに来たらええか?」


真美「ううん、家に10時半くらいに来てくれたらいいや」


テル「分かった。じゃあそれくらいに行くわ」



真美ちゃんから話しがあるって珍しいなぁと違和感を感じながらも、すんなりと会う約束ができた事に満足していた。


取り合えず昨日のモヤモヤは消えそうやし、これで気兼ねなく追悼暴走に参加できそうやん♪とニコニコのままバイトを終えた。


10時までの5時間、特にする事もないのでヤスに連絡してみる。



テル「今って何してるん?」


ヤス「おお?今は駐車場でZRちゃんいじってるで」


テル「分かった。じゃあ今から行くわ〜」


ヤス「おお。そういえばジョーカフェ買ってきて」


テル「あいよ」



ジョーカフェとはジョージアのカフェオレの事で、二人の間では欠かす事のできない重要な飲み物だ。
お互い頼みごとがあったらどんな面倒な事でもこのジョーカフェで都合をつけるというくらいの存在であった。



自販機でジョーカフェを2本買い、三宮のヤスの家まで向かう。


駐車場に入ると、ヤスがZRの外装を外して何やらセカセカと作業をしている。



テル「はいジョーカフェ」


ヤス「待ってました!やっぱこれが無いと生きていけへんわぁ」


テル「また大げさやなぁ。でも本間に癖になるなぁこれ」


ヤス「あったり前やん。俺はこれ1本で何でもすんで」


テル「って事は、その1本で貸し1個ってか」


ヤス「おお。そういう事にしといたるわ」


テル「えらい素直やん」


ヤス「そりゃジョーカフェもらった分はお返ししまっせ」


テル「よっしゃ、覚えとこ」



相変わらずくだらない冗談を交わしながら原チャを前に時間を潰す。
青春時代にしか味わえない貴重な時間ではあるが、当時はそれほど貴重な時間だという認識なんてあるはずもない。


ただグダグダと過ごしている時間が今になって思えば本当に羨ましい(笑)


そうこうしているうちに10時近くになる。



テル「そろそろ真美ちゃんの家に行ってくるわ」


ヤス「おお。まぁ仲良くラブラブしてきてくれや」


テル「言われんでもそうするわ」


第2章 『没頭』 第44話

昨夜のモヤモヤが頭から離れないまま、久しぶりにコンビニのバイトに入っている。


今まで真美ちゃんが何かを濁したような答え方をする事は無かったのに、どうして昨日に限ってはあのような態度だったのだろう…。


確かに最近は原チャばかりで全然遊びにも行けてないし、彼氏として成り立っているかを問われるときっとNGだろう。


かと言ってそれで喧嘩をした事もないし、元々お互いを束縛しすぎないようにしているのでそれが直接的な原因とは思えない。いや、思いたくない。


そんな事を延々と頭で回想しながらバイトのシフト交代の時間が近づく。


テル「そういえば今日は次に誰が入るんやったかな?」


店の事務所に行き、シフト表を確認してみる。



!?



真美ちゃんだ!!!



読者の方々はすでにお忘れかもしれないが、真美ちゃんは当時のバイト先で知り合い、お互い彼氏彼女がいる状態から色々と進展があっての今に至っているのだ。
参考までに⇒『第1章 出会い 第4話』

つまり同じ時間にシフト入りする事もあれば、今日のように交代する事もある。


「昨日のモヤモヤを確認する絶好の機会や!!!」


と心で叫び、とにかく今日の夜に会えないか聞いてみよう。


これできっとモヤモヤも消えて気持ちをスッキリさせた状態で追悼暴走に臨めるだろう。



という安易な気持ちでいたテルを激変させる大事件のきっかけがこの日の夜に起こる事を本人はまだ知らない…。


第2章 『没頭』 第43話

 ミッション車に乗るという貴重な経験を終え、興奮気味に帰宅した。
この興奮を真美ちゃんに伝えたいと思い、衝動的に電話をしてみる。



…。



出ない。



いつも電話に出るのに少し変だと思ったが、寝ているのだろうと得意のプラス
思考でそのまま家に帰った。


しかし何か気になるので、家に付いてからもう一度電話してみる。



…。



いつもは寝ていても電話に出るのだが、熟睡しているのだろうか。


まさかこんな時間に遊びに行っているとも考えられないし、もしそうだとしたら
何か連絡があってもおかしくない。


色々と変な想像が頭をよぎり、寝るに寝られない。



テル「あかん、家に行ってみよ」



部屋の窓から家を抜け出し、原チャのエンジンをかけずに坂を下って音が聞こえない
所まできてからエンジンをかける。夜中に家を抜け出す時の基本だ。


運転中も幾度と無く電話を掛けるが、やはり電話には出ない。


必要以上の不安が頭をよぎる。。。


幸いな事に家から原チャで5分もかからない所なので、色々と妄想している間に
真美ちゃんの家に着いた。


部屋の電気は…。



暗い。



テル「やっぱり寝てるんやな」



ここまでくると、そう思い込むしかない。
肝心の電話には出ないし、勝手に家に入る事もできない。
ここはひとまず家に帰るとしよう。


と思ったその時!


向こうから眠そうな顔をした真美ちゃんが歩いてきたのだ。



テル「あれ〜!?こんな時間まで何しとったん???」


真美「いやいや、逆になんでこんな所におるん!?」


テル「何回電話しても出えへんから心配になって来たんや」


真美「あ〜。カヨの家で寝とった」


テル「寝とったって…。めっちゃ心配したやんけ」


真美「そうなん?」


テル「そうなんって…そら心配もするって」


真美「もう眠いから帰って寝る」


テル「お、おう。じゃあ俺も帰るわ」


何か煮えきれない気持ちだったが、取りあえず無事だった事が確認できただけ
でも良しとするか。



それにしてもいつもの真美ちゃんとは少し違った雰囲気に感じた。


この時の嫌な予感はもうすぐ的中する事になる。


第2章 『没頭』 第42話

大樹「おお、やっと帰ってきたわ」

ヤス「あっ!あのボケ何やっとったんじゃ」


視界にヤスの大樹が入り、向こうもこちらに気が付いた事が分かった。
特にヤスに関しては道路にまで出てきてこっちを見ている…。



あれは完全にキレてるな…。


そうこうしているうちに、ようやく到着した。という間もなく

ヤス「こらアホ!何しとったんじゃボケ!!!」

テル「いや、俺もこんなに時間取られるとは思わんかったんやって」

大樹「何かあったんけ?」

テル「この先の交差点の所でポリに止められてさぁ、色々調べられたんやわ」

ヤス「うわ、だっさいなぁ (≧m≦)」

テル「笑い事ちゃうわ。本間にしょうもない事で足止めしやがって」

ヤス「で、肝心の6速で坂は登れたんか?」

テル「無理やった(笑)しかもエンストしてエンジン掛からへんし」

大樹「かぶったんやな。変なエンストの仕方したらプラグがかぶるからな」

テル「それで惰性で坂下ってたらポリに止められたんやわ」

ヤス「どっちにしてもダサい事は間違いないな」

テル「いやいや、結構焦ったんやで」

ヤス「で、これでクラッチは完璧なんやろ?」

テル「完璧なわけ無いやんけ。やっと普通に走れるくらいになったくらいやわ」


そうだ、色々とトラブルがあって忘れていたが、本来は週末にあるマサヤ君の追悼暴走で運転するかどうかが掛かっていたのだ。
とは言っても、こんな状態で単車を運転したら間違いなく捕まるだろう。



テル「発進できてもポリから逃げるなんか絶対に無理やで」

ヤス「って事は、一緒に乗ってる俺も捕まるなぁ…」

テル「やろ!?だから今回はパスや」

ヤス「超下手くそが追悼に参加するっていうのも面白いと思ったけど、流石にあかんか」

テル「当たり前じゃ!」

ヤス「まぁええわ、たまには大樹にこれ借りて練習やな」

大樹「家も近いねんからいつでも貸すで。たまに親父も乗ってるくらいやし」


どんな親父だよ…。

第2章 『没頭』 第41話

少し顔が引きつった状態になってきた所で、警官の調査が終わったようだ。


警官「え〜っとねぇ…」


あれ???


悪い予感が的中!?



警官「うん、特に今のところは盗難届けが出てないみたいやなぁ」


ε=( ̄。 ̄;A フゥ…。とりあえず助かったからちょっと反抗しとくか(笑)


テル「今のところはってまだ疑ってんの!?」

警官「そりゃあ信用したいけど、信用して犯人に逃げられると困るからな」

テル「だから、持ち主はこの道の先におるってば!!!」

警官「はいはい。とりあえず免許番号も控えてるから逃げられへんぞ」

テル「本間にうっとうしいなぁ。逃げも隠れもせ〜へんわ!!!」


少し反抗するつもりが、逆に感情を逆撫でされたみたいでむかつく。
本当に頭が固いポリは嫌いだ。



テル「じゃあもう行くで」

警官「ほな気をつけてな」


何が気をつけてじゃボケ。


駄目元でキックを蹴ってみると普通にエンジンが始動した。
しかしここは平常心を保ち、慎重にクラッチをつないで発進する。
ここでエンストしたら恥ずかしい所の話しじゃない。


今思えば、ガソリンで湿っていたプラグが時間と共に乾いて火花が正常に飛ぶようになったのだろう。


テル「こんだけ遅なったらあいつら怒るやろなぁ…」


1分も経たないうちに大樹とヤスが視界に入った。


大樹「おお、やっと帰ってきたわ」

ヤス「あっ!あのボケ何やっとったんじゃ」

第2章 『没頭』 第40話

警官「このバイクは君のか?」

テル「いや、連れのやつです」

警官「ふ〜ん。取りあえず免許証見せてくれるか?」


こいつ、完全に疑ってやがる…。


テル「免許くらい見せたるけど、とりあえず疑ってるやろ?」

警官「信じたいのは山々やけど、状況が状況だけに疑わなしゃあないやろ」

テル「ほんまポリって好きになれへんわぁ。はい免許」

警官「ちょっと車両に盗難届けとか出てないか確認するからな」

テル「嫌って言ってもするんやから早くして」


その間にヤスに電話をしておこうか…。
いや、またくだらないネタにされるのがオチだしやめとこう(笑)



テル「とりあえず持ち主はこの道路沿いにある公園付近におるよ」


聞いているのか聞いていないのか、警官は無線のやりとりを続けている。

ここで一つ、嫌な予感がした。



「大樹のバイクって聞いてるけど、実は盗難車とかやったら俺が捕まる!?」


何も不安要素が無いはずなのに、ちゃんと入手経緯を知らないバイクに乗るという事がこんなに色々と疑わしいとは思ってもいなかった。

確かに大樹は昔からの友人だが、数年振りに再会した事に加えて会っていない期間にどのような生き方をしてきたのかも知らない。

少し顔が引きつった状態になってきた所で、警官の調査が終わったようだ。



警官「え〜っとねぇ…」


あれ???


悪い予感が的中!?


第2章 『没頭』 第39話

蹴っても蹴ってもエンジンが始動しない。


テル「ちゃんとキーはオンになってるし、何があかんのやろ?」


慣れないバイクでしかも普段乗っている原チャよりもシート高が高い。
エンストした場所はもちろん坂の途中なので、足を付いて停止しているだけでかなり辛くなってきた。



テル「頼むからエンジンかかってくれよ〜」


ムキになりながらキックを蹴り続けるが、一向にエンジンが始動しない。
ついには汗が流れ、地面に下ろしている左足が吊りそうになってきた。



テル「取りあえずエンジン掛けずに、このまま坂を下って戻るか…」


体力的に限界を感じ、残る力を振り絞って坂の途中でバイクを押してUターン。
すでに足はフラフラである。

ようやくバイクにまたがり、坂を下っていく。



テル「あ〜、めっちゃ楽やぁ…」


単純に自転車のように坂を下っているだけなのだが、さっきまでの格闘と比べると極楽に浸っているような感覚だ。

ひと時の極楽も終わりに近づき、坂を下ってきた勢いで信号を曲がろうとしたその時だった。



「そこのバイク、ちょっと止まって!」


テル「!?」


何という偶然か、ちょうど坂を下りきった交差点にパッツンが止まっている。
別に悪い事をしているわけでは無いし、持ち主もそこそこ近くにいる。



警官「このバイクは君のか?」

テル「いや、連れのやつです」

警官「ふ〜ん。取りあえず免許証見せてくれるか?」


こいつ、完全に疑ってやがる…。

第2章 『没頭』 第38話

テル「おお!本間に2速になってる〜♪ ( ̄∇ ̄+) 」


小学生の頃に乗り回していた自転車の変速を思い出した。
要は1速というのが軽いギアで、2速3速と上げていくのが重いギアという感じなのだろう。


さっきヤスが6速で坂を登ってみろと言っていたが、要は重いギアで登れないという意味なのだろう。

でもやってみないと分からない!


テル「えっと今は確か5速やから、このまま坂に行ってみるか」


ギアを落とさずブレーキをして交差点を右に曲がり、そのままアクセルを開ける。


テル「あれ、アクセル開けてるのにスピードが落ちていくやん…」


自転車の場合は気合いで力を入れれば何とか登れた記憶があるが、バイクの場合はエンジンの力が決まっているだけあって「気合い」なんて物は無いようだ…。


テル「あかんあかん、ギアを落とさなエンストしてまうわ(汗)」


慌ててギアを落とそうとするが、まだ不慣れな状態で焦っているためにうまくギアが下がらない。そうこうしている内に、速度はどんどん落ちていく。


テル「あかん、止まる!」


ゴトゴトゴトッ。


力なくエンジンが停止した。


テル「やっぱあかんのかぁ(悔)ヤスの言うとおりってのはムカつくなぁ」


とりあえずエンジンを再始動するため、キックを蹴る。


テル「あれ?全然かからへんやん…」


蹴っても蹴ってもエンジンが始動しない。


テル「ちゃんとキーはオンになってるし、何があかんのやろ?」

第2章 『没頭』 第37話

ヤス「変速はアクセル戻してクラッチ握ってギヤ上げてクラッチ離す!」

テル「何て何て???一気に言っても混乱するやんけ」

大樹「ほな一回エンジン止めた状態で練習しよか」



さすが大樹は物分りがいい。


大樹「じゃあ俺が見本みせるから覚えてや」

テル「あいよっ」



そして大樹がバイクにまたがり説明をはじめた。


大樹「半クラで発進までは大丈夫やんな。で、2速にするにはまずアクセルを戻す」

テル「そこまでは何となく分かった」

大樹「次にクラッチを握って、つま先でペダルを上に上げる」

テル「ほうほう」

大樹「またクラッチをつないでアクセルを開けるって事や」

テル「アクセル戻してクラッチ握ってペダルをグイッと上げてクラッチつなぐ…」

大樹「そうそう。ギヤを下げるのも基本は同じで、ペダルを下に踏み込むだけや」

テル「おうおう。でもギヤを下げるのって何で必要なん?」

ヤス「じゃあお前は坂を6速で登ってみろ」

テル「無理なん???」

大樹「無理やと思うわ(笑)」

ヤス「一回やってみたらええやん。シフト下げる必要性が嫌でも分かるわ」

テル「じゃあ練習兼ねて行って来るわぃ」



なんでもスパルタな教え方をするヤスではあったが、こういう教え方をしてくれたからこそすぐにバイクの運転が上達したんだろうと今になって思う。


テル「じゃあちょっくら坂登って来ます」

大樹「こけたらあかんで〜」

ヤス「こけたら弁償やで」

テル「こけたら弁償くらいするわい!!!」



まずは半クラで発進…これはもう覚えた!

テル「ええっと、アクセル戻してクラッチ握ってペダル上げて…」


ガチャッ


テル「おお!なんかギヤが変わった感じするやん♪」


恐る恐るクラッチをつないでアクセルを開ける。


テル「おお!本間に2速になってる〜♪ ( ̄∇ ̄+) 」

第2章 『没頭』 第36話

テル「おっ!おっ!!!」

大樹「そうそう、それでええねん」



ついに走り始めたのだが、すぐに異変に気が付いた。


テル「あれ?どうやってギヤチェンジするんや???」


取りあえずアクセルを戻して止まろうとするが、エンジンがガタガタと大きな振動を立てて車体が揺れる。
それと同期して手元も揺れてしまい、自然とアクセルを開閉してしまう…。


ウインウインウイン!!!


ヤス「はっはっは!お前は何を遊んでんねん ヾ(@>▽<@)ノガハハ」

テル「違うねん!どうやってギヤチェンジするか分からん!!!」



と言っている間にバイクはどんどん進んでいくので、ヤスや大樹との距離がどんどん離れて会話ができなくなる。

止まろうとしてもバイクがガタガタするし、かといってこのままアクセルを開けてもエンジンばかりうなって全然速度が出ない。

興奮した気持ちを少し落ち着かせて、少し冷静に考えてみた。


「クラッチを握ってる時は全然前に進まなかったという事は、今握れば…」


何となくいけそうな気がして、思い切ってクラッチを握ってみた。
するとエンジンはアイドリング状態まで回転が落ち、ギクシャクする事なくバイクが失速していったのだ。


テル「止まれた!!!」


振り返ってみると、ヤスと大樹がこっちを見ずに二人でしゃべっている。
完全に放置プレイではないか(怒)

先ほどの感覚を思い出しながら、Uターンをするために再度半クラで発進!


テル「おっ♪なんか普通に発進できるやんか〜」


相変わらず1速だけだが、何とかヤスと大樹がいる場所までたどり着いた。


ヤス「誰が1速だけで走ってんねん。スクーターとちゃうぞ(笑)」

テル「しゃあないやんか、どうやってギヤ上げるんか聞いてへんもん」

ヤス「あれ?言ってなかったっけ (≧▽≦;)」

大樹「そら分からんやろ」

テル「止まり方も分からんかったっちゅうねん」

ヤス「変速はアクセル戻してクラッチ握ってギヤ上げてクラッチ離す!」

テル「何て何て???一気に言っても混乱するやんけ」

大樹「ほな一回エンジン止めた状態で練習しよか」



さすが大樹は物分りがいい。


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