第1章 『出会い』 第11話

テル「えええ!」


もう何が何だかわからなくなってきた。
どうして今の会話の中でパンスト購入という結論が出るのか…。


神田「堂々と買ってきたらええねん(笑)」


普通に考えて、男がパンストを買うなんて非常に恥ずかしいことである。
もちろん未経験。
もう頭は混乱状態である。


テル「じゃあ買ってきます…。」


もうどうにでもなれ!という気持ちしかなかった。

しかし、どこで購入するべきなのか。
バイト先で購入すれば、店員はもちろん知り合いなので弁解はできる。
でも弁解が言い訳と取られるとバイトで変な噂が流れるのは目に見える。
とは言っても全くの他人が店員をしているコンビニに行くと、弁解の余地
無しで明らかに変態扱いされてしまう。

無難にバイト先に行くか…。

50キロ以上出せない愛車にまたがり、近くにあるバイト先へと向かった。


店員「いらっしゃいませ〜!」

店員「って山本君やん。プライベート?」

テル「こんばんは!ちょっと買い物に…」



パンスト置き場くらいはバイトをしている身なのでバッチリ把握している。
でも一直線でいくのも気が引ける。

とりあえず他にも何か買っておくか。


…。


逆に怪しいか(笑)

ええい思い切ってパンスト単品買いだぁ!


肌色、黒、レース…。
サイズもいっぱいあるなぁ。
そういえばこんなにまじまじとパンストを見たのは初めてだ。
まぁオーソドックスな肌色でいっか。
一番安いやつで問題ないよな。


じゃあ運命のレジへ行くか…。


いやいやあかん!ちょっと待てよ。
他の客でレジに行きそうな奴はおらんよな?
お客さんもオレの顔を知ってる人が多いしなぁ。

立ち読みが2人とジュース選びが1人か。
ジュースを買ったらそろそろレジやんな。

あいつがレジに行ったら突撃するか…。


…。


おっしゃ今や!


店員「!?」

テル「違う違う!勘違いしないでくださいよ(汗)」

店員「あれ〜?そんな趣味あったん?」



突っ込みたくなる気持ちはわかるけど、そんな筋書き通りの突っ込みは
いらんって〜!


テル「そんなん無いっすよ(汗)」

テル「原チャにつけるんです。」

店員「嘘つくんやったらもう少しうまい事言えや〜(爆)」

テル「本間ですってば〜(涙)」

店員「まぁ今日のところは勘弁しといたろ〜!」



畜生。

典型的な関西人め…。


テル「勘弁って(笑)本間に原チャに付けるだけっすから。」

店員「まぁええやん。ムキになる所がまた嘘くさいけど見逃したるわ(爆)」

テル「ははは(苦笑)」

店員「じゃあまたな。」

テル「ういっす。お疲れっす!」



パンストめんどくせ〜!


と心から叫びたくなった一時だった。

第12話へ

第1章 『出会い』 第12話

念願の?パンストを無事入手し、病院へと戻った。


神田「おお買ってきたか!」

テル「はい、なんとか…」

ヤス「なんとか?」

テル「男がパンストを買うのは大変やったわけさ(汗)」

ヤス「当たり前やん!って顔で買えば余裕やって(笑)」

テル「店員が知り合いやったしなぁ」

ヤス「まぁ手に入ったからええやん。早く付けようぜ!」

神田「適当な大きさに切って使えよ」

ヤス「ういっす!」



いまだに解せない…。
なぜ愛車にパンストが必要なのだろうか。
これでどれほどの効果を期待できるのか。


パワフィルの取り付け口は直径5センチほどの筒状。
それを覆うようにパンストを被せて取り付けるそうだ。


ヤス「よっしゃ!これでええやろ」

テル「おおお。それにしても肌色は目立つなぁ…」

ヤス「普通は黒やで〜!」

テル「やっぱり(涙)」



何でも経験してみないと分からないもんだ。


ヤス「早速走っておいでよ」

テル「おう」



原チャ「パオ〜〜〜〜ン」


うんうん。
すこぶる好調だ♪

50キロを越えてもエンジンが不調にならない。

なるほど、エンジンには空気の量が非常に重要なのか。
とりあえず空気が多すぎると駄目な事はこれでわかった。


テル「肌色って部分以外はバッチリやな!」

ヤス「それはお前の責任じゃ」

テル「確かに(笑)」



それにしても、このままパンストを付けたままで永遠に走行し続けるのだろうか…。

若干不安が残る対策だった。

第13話へ

第1章 『出会い』 第13話

神田「どうやった?」

テル「バッチリです!」

神田「何日か経ったらパンスト交換した方がええで」

テル「そうなんすか?」

神田「ガソリンが逆噴射した分がパンストに付いて、空気を吸わなくなるで」

テル「詰まるって事すか?」

神田「まぁそんな感じかな。」



なんとなくニュアンスはわかったが、詰まるとどうなるのか分からなかった。
とりあえず、調子が悪くなったらパンストを交換すればよいのであろう。
愛車が多くの変貌を遂げたその日は、パンスト装着にてとりあえず帰宅した。


愛車「パオ〜〜〜ン!」


ガチャッ


テル「ただいま〜」

父「おお。遅かったのぉ」

テル「原チャをいじっててさ」

父「なんかいつもと音が違ったぞ。帰ってきたんがすぐわかったわ」

テル「なんかパワフィルっていう部品付けてん」

父「まぁ何をしたんか知らんけど、壊すなよ」

テル「大丈夫やって。」



壊したくないのは確かだが、本当に壊れないという確信など全く無かったのだが…。


数日後。


原チャ「パオ〜 ゴボゴボ  〜〜ン」


テル「!?」


何かゴボゴボする…。

明らかにガソリンがゴボゴボしている!

これがパンストの詰まりなのだろうか?

とりあえずパンストの具合を見てみるか。


w( ̄▽ ̄;)w ワオ!


パンストがビショビショに濡れているではないか…。
これで空気の通りが極端に悪くなって、ガソリンと空気のバランスが崩れた
という事であろう。
ガソリンが多すぎてゴボゴボしているという事だな。

とりあえず言いつけ通りにパンストを交換してみるか。


原チャ「パオ〜〜〜ン」

テル「おお!」


確かに調子が戻った♪
すごく単純ではあるが、たったこれだけでまともに走らなくなるという事で、エンジンとは非常にシビアなものなんだと痛感した。

第14話へ

第1章 『出会い』 第14話

パンスト生活!?にも慣れ、ますます原チャが楽しくなっていた。

少し手を加えるだけではっきりと性格が変わっていく。
これほど面白いものは無いと思い始めたのだった。

通学時に最寄り駅まで原チャで通うようになり、駅近くの公園に隠すように
原チャは止めていた。


そう。


下校後、すぐに原チャに乗りたいが為に駅まで乗っていくのだ。

電車を降りてすぐ、ホームから愛車の存在を確認する。
これが日課となっていた。


いつものように下校し、いつものように電車を降りて愛車を確認する。


テル「よしよし。無事におるな♪」


改札を出て愛車の元へ足早に向かう。


テル「???」


何かがいつもと違う。
毎日見ている愛車だからこそ分かるこの違和感…。
妙な不安が頭をよぎる。


とりあえず走って愛車の元へ急いだ。


テル「あ〜!!!」

第15話へ

第1章 『出会い』 第15話

何かがいつもと違う。
毎日見ている愛車だからこそ分かるこの違和感…。
妙な不安が頭をよぎる。


とりあえず走って愛車の元へ急いだ。


テル「あ〜!!!」


やられた…。

神田さんから貰ったパワフィルが見事に無いのだ。


テル「うそやん!」


空気量の調整の為に取り付けていたパンストだけが無残に残っていた。

頭が真っ白になった。

こんなにも簡単に盗まれるなんて…。

というより、こんなにも平然と犯罪が行われたことにショックだった。

この部品を必要とする年齢層は、少なくても16歳以上であるはず。
同級生以上である事は明らかなのである。


やるせない想いが胸を強く震わせた。


実際には1分ほどであったと思うが、非常に長い時間愛車の前で呆然と立ち尽くしていたように思う。

目の前の空間が無に感じた。

ふと我に返ったとき、とっさにある事に気が付いた。

パワフィルが無いという事は、以前苦労して減らした吸入空気量をさらに減らす必要があるという事だ。


残りのパンストはあと少し。

思いつく方法はただ一つ。

「パンストを出来るだけ重ねて取り付ける。」

これしかないだろう。


まずはヤスが入院している病院までたどり着かなければ!

その一心でパンストを3重にして取り付けた。

第16話へ

第1章 『出会い』 第16話

まずはヤスが入院している病院までたどり着かなければ!

その一心でパンストを3重にして取り付けた。


イメージ通りであれば、これでエンジンが吸い込む空気の量が減り、ガソリンの量と空気の量とのバランスが取れるはずだ。

このとき、初めて「セッティング」という物を一人で行った瞬間だった。


結果は…。



見事に大成功だ!

エンジンが1発でかかり、息つくことなく見事にエンジンが吹け上がる!


テル「よっしゃ〜!」


まさに歓喜の瞬間だった。

メカニックとはまだ名乗れないが、メカニックの快感を初めて体感した瞬間だった。

パワフィルを盗まれたことなんてこの際どうでもよかった。
とにかく自分で考え、対策した事が的中した事がうれしかった。


テル「さあヤスのところに行くか!」


意気揚々とヤスが入院している病院へと向かった。


ヤスの病室へと駆け込んだテルは、早速盗まれた事を伝えた。


ヤス「え〜!?」

テル「そうやねん。」

ヤス「で、どうやって来たん?」

テル「パンストを3重にして付けてきた(笑)」

ヤス「おおお!何かわかってきたなぁ!」

テル「やろ♪」

ヤス「何でうれしそうやねん…。お前盗まれたんやろ(笑)」

テル「それはむかつくけど、原チャがわかってきた事の方がうれしいねん!」

ヤス「まぁええわ(笑) で、パワフィルどうするん?」

テル「それを相談しに来たんやんか。」

ヤス「おおお。なるほど。」

テル「ちなみにノーマルに戻すのは嫌やで。」



この時のテルの頭には、ノーマルのエアクリーナを取り付けるという選択肢はなかった。
一度味わった快感を無くす事はどうしても嫌だったのだ。


ヤス「じゃあ買いに行くんか?」

テル「どこに売ってんの?」

ヤス「南海部品。」

テル「どこそれ?

ヤス「行った事無いんか…。じゃあちょっと待っとって。」



ん?


まさか病院から抜け出すなんて事しないよな…。


第17話へ

第1章 『出会い』 第17話

テル「どこに売ってんの?」

ヤス「南海部品。」

テル「どこそれ?

ヤス「行った事無いんか…。じゃあちょっと待っとって。」


ん?


まさか病院から抜け出すなんて事しないよな…。


って着替えてるや〜ん!


ヤス「ほな行こか!」

テル「おいおい(汗)」

ヤス「もう痛くないから」

テル「看護婦さんに怒られるんはオレやぞ〜(笑)」



ヤスの諸事情はさておき、「南海部品」が気になる…。
当然バイクなどの部品が多くあるのだろうが、まだまだ未知の世界だ。

うまく?病院から抜け出し、近所の国道沿いにある南海部品へと向かった。


ヤス「ここやで」

テル「おお。いかにも部品屋っぽいな」



バイクに関わるステッカーで埋め尽くされた異様な入り口を通り、未知の世界へと足を踏み入れた。


テル「うおっ!」


まさにはじめての世界だった。

見たことも無い部品達が目の前に広がっている。
入り口の左横には修理場もあり、誰かのバイクが見事に分解されている。


ヤス「パワフィルはどこにあるかなぁ」

テル「すげぇなぁ…」

ヤス「関心ばっかりしとらんと目的のもん探せよ」

テル「おお」



パワフィルを買いに来たのはわかっている。
でもテルの心はそれどころではなかった。

子供の頃、おもちゃ売り場に行った時以来のワクワク感だ。

あの部品は一体何なんだろう?

そんな気持ちでいっぱいだった。

「詳しくなりたい!」

本気でそう思った瞬間でもあった。


ヤス「あったあった!テルのZXは何年式やったっけ?」

テル「確か95年式かなぁ」

ヤス「じゃあこれやな。」

テル「3800円!?」

ヤス「まぁこんなもんやって。」



あっという間に3800円の部品が盗まれたのか…。
改めて盗まれた悔しさがこみ上げる。
高校生にとって3800円は大きい。


テル「じゃあ買ってくる…」


ずっとパンスト生活というわけにもいかない。

しぶしぶ購入にいたった。


ヤス「あれがチャンバーやで!」

テル「!?」



異様な形をした金属のパイプといった感じだろうか。
蜂の尻部のようなシマ模様が入っており、不気味な感じだ。


ヤス「あれを入れたらめっちゃ速くなんねん!」

テル「20000円かぁ…」

ヤス「確かに高いけどなぁ(笑)」



絶対に買ってやる!


心にそう決めたのは言うまでも無い。

バイト代を全て原チャにつぎ込む決意をした瞬間である。

第18話へ

第1章 『出会い』 第18話

南海部品で大きな決心?をし、新しいパワフィルを取り付けたテルは気分が良かった。

「チャンバーを買う!」

これしか頭になかった。

チャンバーを買う為、ここぞとばかりにバイトを入れた。
バイト先には彼女である真美ちゃんがいる。
最近は原チャに集中しすぎてまともに遊んでいない。
少しでも挽回するため、真美ちゃんがシフトに入っている時をできるだけ選び、バイトに明け暮れた。


真美「テル君最近いっぱいバイトしてるね〜」

テル「そうそう!原チャの部品が欲しくてさぁ♪」

真美「どっぷりはまってるね〜」

テル「オレもここまではまるとは思ってなかったわぁ」

真美「たまには遊びに行こうよ〜!」

テル「そうやなぁ…」

真美「じゃあさ、今日原チャで家まで送ってよ!」

テル「おっしゃ!まかせとけ!」



ここで普通に会話しているが、原チャの二人乗りは違反である。
しかしヤスの影響もあり、違反という感覚が少しもなかった。

悪い傾向である。

そしてバイトが終わり…。


真美「あれ〜?なんか音が大きくなってない?」

テル「そうそう!パワフィルってやつ付けたからなぁ♪」

真美「ふ〜ん。なんかヤンキーみたい(笑)」

テル「おいおい(汗)」

原チャ「バイ〜ン!」

真美「うわ〜!めっちゃ速い〜!」

テル「気持ちいいやろ〜」

真美「やばいね〜!」



気分は絶好調だ!

後ろには彼女が乗っている!

単車に彼女を乗せているのとは少し状況が違うとはいえ、青春を満喫している感じがした。


真美「あれ?」

テル「どうした?」

真美「前から来るバイクって…」

テル「!?」

テル「ポリや!」


※ポリとは警察(ポリスマン)の事


真美「捕まっちゃうや〜ん!」

テル「あかん!とりあえずUターンや!」



初めて2人乗りをしているときにポリに遭遇してしまった。

どうすればいいんだ?


大人しく捕まって罰金を払うか?


いやいや、それだとチャンバーを手に入れる時期が延びてしまう…。


…。


テル「しっかり捕まっとけよ〜!」

第19話へ

第1章 『出会い』 第19話

テル「しっかり捕まっとけよ〜!」


ポリ「こら〜!止まれお前ら〜!」

真美「いや〜!恐いよ〜!」

テル「止まれって言って止まる奴がどこにおんねん!」



原チャのアクセルは全開だ!

今考えれば、止められれば普通は止まるもの。
でも当時の私には止まるという選択肢はなかった。

とにかくチャンバーが欲しい!誰にも邪魔させない!

という気持ちで、住宅街の小道へと原チャを走らせた。


真美「まだ追っかけてくるよ〜!」

テル「大丈夫や!あっこを右に曲がったら一気に撒ける!」



まるで映画のワンシーンのようだ。
しかし映画のように急に脇からクルマが飛び出してきたら大変な事になる。
今は真美ちゃんも一緒だ。
撒くにしても、事故はしないようにうまく撒かなければ。


テル「右に曲がるぞ〜!」

原チャ「ガリガリガリガリ…」


右に倒しすぎてセンタースタンドが地面と擦れているらしい。


真美「ねぇさっき何かガリガリって音してなかった?」

テル「おお。スタンド擦ってたなぁ。」

真美「え〜!倒しすぎやろ〜!」

テル「ポリと差を開かなあかんからな。」



どうやらポリは我々を見失ったようだ。


真美「もう来ないかな?」

テル「う〜ん。どっかでまた遭遇したら面倒くさいしなぁ。」

真美「家まで遠回りしていく?」

テル「やな。」



できるだけ信号がある道路には出ず、住宅街の暗い小道を抜けて家まで
向かった。


真美「ああ恐かった〜。まだ足が震えてるよ〜!」

テル「ははは。結構スリルあったなぁ。」

真美「ま〜たノンキな事言って〜!」

テル「ごめんごめん。今度からは初めから小道使って帰ろ!」

真美「まぁ堂々と道を走ったら追いかけられるよね〜。」

テル「そういう事やな」



うまくポリを撒けた!

この経験が変な自信を付けさせた事は間違い無い。

第20話へ

第1章 『出会い』 第20話

数日後、ついにヤスが退院した。
ヤスが退院してからの日々は、今までとは比べ物にならないほどの激動の日々だった事は言うまでも無い。
ヤスが退院してすぐ、テルがますますバイクにのめりこむ出来事が起こった。


ヤス「テルさぁ、山行った事あるん?」

テル「山?」

ヤス「六甲!」

テル「何があるん?」

ヤス「ほんま何も知らんねんなぁ(笑)」

テル「何があんねん?」

ヤス「攻めるねん!」

テル「速く走るって事か?」

ヤス「そうそう。皮つなぎ着て攻める!」

テル「おおお!レーシングスーツみたいなやつか!」

ヤス「俺な、走り屋やってんねんで!」

テル「ハシリヤ?」

ヤス「簡単に言ったら、攻め専門のチームや」

テル「へ〜。なんか凄そうやなぁ」

ヤス「俺はまだまだ下手な方やから偉そうに語れへんけどなぁ」



どうやら目の前にそびえている六甲山には楽しそうな世界がありそうだ。

レーシングスーツ。
一度は着てみたいような気がする。


ヤス「今から山行くか!俺の退院祝いや!」

テル「え〜!皮つなぎなんか持ってないで…。」

ヤス「ええねんって。俺も家にしか無いからこのまま行くし。」

テル「まぁ行くだけやったらいいけどな」



とは言うものの、先日ポリをうまく振り切った事もあり、徐々に原チャの運転に自信が付いていた。
自分の腕を試すいい機会だと内心思っていたのだ。


行くと決めてから5分後、六甲への道の真下にあるガソリンスタンドへ入った。


ヤス「山はガソリンがめっちゃ減るから満タンにしてから登るねんで」

テル「ほうほう」



ガソリンを満タンにし、不安のまま原チャに乗り込んだ。


ヤス「よっしゃ!頑張って付いて来いよ〜!」

テル「おいおい(汗)付いていけるわけ無いやんか!」

ヤス「気合で乗り切れ!」

テル「気合って…」




会話も途中で、ヤスはアクセル全開で六甲を登り始めた。


原チャ「バイ〜ン」


山道という事もあり、かなりの登り坂である。
メーター読みで40キロしか出ない。


それにしても何と言うカーブだ…。
ここまで急激なカーブはまだ経験した事が無い。
直線は無く、常に原チャを寝かしている状態だ。

みるみるヤスが離れていく。


テルの心「負けてたまるか!」


まだ運転経験が浅いとはいえ、運転に自信があったテルは恐怖を抑えて必死に原チャを寝かし、アクセルを開けた。


テルの心「まだいける!」


と思ったその時!


ガシャ〜ン!

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